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奈 落 |
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| ■奈落はサンスクリット語のナラカの音写で、那落、捺落、奈落迦などと書きます。ナラカは地下にある牢獄を意味します。つまり地獄です。 |
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昔の劇場の舞台や花道の床下は暗く、地獄の底のようであったことから、舞台の下は奈落と呼ばれるようになりました。
日本の地獄観は、神話と仏教と中国の冥府思想が入り混じっています。 神話では地獄を黄泉国よみのくにと呼びます。伊邪那岐命いざなぎのみことが黄泉国の軍隊に追われた時、この世との境にバリケードを作る話がありますから、神話では地獄は水平方向に想定されていることになります。 これに対し仏教では垂直方向で、私たちの住む閻浮提えんぶだいという大陸の地下に種々の階層の地獄があり、その大きさも示されていて、描いてみると高層ビルのようです。
地獄の管理人、閻魔大王はインド以来の関係者ですが、判定会議のメンバー十王は、冥府思想から来ています。仏教は本来、自業自得の考え方で行き先が決まります。 地獄の説明は種々のお経に出てきますが、正法念処経しょうぼうねんじょきょうが最もくわしく、全70巻の内、6巻〜15巻までが地獄の説明に割かれています。
地獄はまず熱地獄、寒地獄、孤地獄の三つに分けられます。
八大地獄の各フロアには、四方にそれぞれに4種類の増地獄(副地獄)があります。十六小地獄とか十六遊増地獄と呼ばれます。遊増とは各地獄を巡ることです。 寒地獄は十六小地獄の中に含める説もあります。また、寒地獄はもともと寒さとは関係なく、十種類あり、それが熱地獄の成立にともなって対照的に八寒地獄となったようです。 |
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